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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第2章 序章




『リクオ、そろそろ行こうか』

「そうだな」

目の前にいる沢山の妖…もちろん、敵だ

『さあ、蹴散らすわよ』

私達は姉弟だ

呼吸もぴったり

『「明鏡止水、桜」』

青い炎が上がる

開戦の合図だ

「お前ら、オレについてこい」

リクオが楽しそうに笑う
奴良組の面々は戦闘を開始した

『さて、私もやりますか』

「で、どうするんだ?」

横に現れたのは花開院竜二、陰陽師だ

『んー、そうね…とりあえずはリクオのサポートかな』

「珍しいじゃねえか…いつもなら先頭突っ切ってただろ」

『だって、ゆらも待機してるしねー』

花開院ゆら、同じく陰陽師で花開院家の当主

噂をすればなんとやら

「黄泉葬送水包銃!」

あれなんて読むと思う?よみおくりゆらまっくすって読むんだよ

『相変わらずぶちかますねー』

竜二と二人で観戦を決めていた時だった

「死ねぇぇぇぇ!!」

急に敵が襲いかかってくる

『あら、抜けてこれたの…ま、あなたみたいな雑魚は興味無いんだけど』

私は敵の攻撃を避ける

敵は私が元いた場所を踏んだ

『馬鹿ねえ…土よ、敵を葬れ』

私がそう言うと敵の足元に七芒星が浮かぶ

敵はみるみるうちに崩れ、土となっていった

「相変わらず、おっかねえな」

『そう?』

「無自覚なら相当やばいぞ」

『いや、竜二の方がおっかな…』

ふと気付く

いつの間にか敵が全員倒されていた

「で、オレになんて言うつもりだったんだ」

『…何でも無いわ』

「へえ?」

『さ、敵も倒し終わったし…「帰るぞ、姉貴」』

『わっ…』

リクオが突然お姫様抱っこと言うやつをしてくる

「おい待てコラ」

竜二がリクオの肩を掴んだ

「何だよ」

「今オレが話してただろうが」

「会話終わってただろ。」

「いーや、終わってないね」

「はっ…喋りたいことがあるんならさっさと話しとくんだったな。」

リクオは意地の悪い顔をしていた

そしてそのままスタスタと歩き、宝船に乗り込む

いつの間にやら百鬼達は乗り込み完了していたらしい

「チッ…覚えとけよ」

竜二はリクオをしっかりと睨んでいた

「オレの記憶力が良かったら覚えといてやるよ」

いや、リクオ…そんなに性格悪かったか…?

よく顔を見るとニヤニヤしながら喋ってたから大丈夫かな



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