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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第5章 奴良組




それから、リクオとすれ違う日が続いた

『…なんでこんなにもタイミングが合わないかな…』

カラス天狗の部屋でうなだれていた時だった

「…そう言えば、リクオ様は今日からご学友の別荘にお泊まりになるのだとか」

『え、また会えないじゃん』

そう言った時だった

三羽鴉が部屋の外に降りてきた

どうやらカラス天狗に報告しに来たらしい

報告をカラス天狗が聞いていく

『え…』

「もう一度言ってみろバカ息子ども。牛鬼だと?」

「あくまで目撃情報だ。やったと決まったわけじゃねぇよ…浮世絵町のカラスどもが見てた」

「うむ…」

カラス天狗が少し悩んだその時だった

カラス天狗の携帯が鳴る

「もしもし、おお青か…うん、うん…そうか若を追ってな…

な、なんじゃとぉおお!?今…捩眼山にむかっておるじゃとおおお!?」

カラス天狗が絶叫した

『捩眼山ってことは…牛鬼の…』

「バカ息子ども!今すぐ捩眼山へ向かえ!!
リクオ様をお守りしろ!」

「「「了解」」」

そう言って三羽鴉は飛び立っていく

『…ねえ、カラス天狗』

「な、なんでしょう」

『私、今から捩眼山行ってきてもいい?』

「!!三羽鴉だけでは不安ですかな?」

『ううん。個人的に行きたいだけ』

「ですがどうやって…」

『大丈夫、私こう見えて足は早いから』



私はそのまま屋敷を出る

しばらく走りある程度距離を開けたところで式神を呼び出した

『出ておいで、銀狼』

目の前に現れたのは銀色の大きな狼だ

私は銀狼に乗り、捩眼山を目指した












一方その頃…

捩眼山にある清継の別荘へとたどり着いたリクオ達は探索に出ていた

探索の最中、突然清継と島が別行動を始めた

島を雪女の氷麗が、清継をリクオが追った

氷麗に牛鬼組の牛頭丸が襲いかかるも、覚醒したリクオによって牛頭丸は倒された



「もう、大丈夫だ。
知ってたよ、自分の…こと…。夜、こんな姿になっちまうんだな。」

「若…」

怪我のせいか気絶した氷麗を安全な場所に運ぶ

道中家永に出会い、氷麗を預けリクオは牛鬼の待つ屋敷へと向かった




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