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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第11章 いざ、京都へ




ドゴォ…!!

大きな音がする

白蔵主が持つ大きな槍のような武器が船を破壊する

めっちゃ船壊れてる

京妖怪達の動きが止まった

「は…白蔵主さま…」

「下がれ、例え奴良組だろうが例外では無い…
相方の大将が名乗りを上げた後、戦うのが戦の作法である」

「ウ…しかし白蔵主さま…」

「黙れ、守れん奴は直ちに失せろ!」

その迫力に京妖怪達が黙った


「なんだあいつ…味方を止めたぞ」

「奴良組総大将、ぬらりひょん。
なにゆえ名乗りでてこんのか。

出てこぬのならいたしかたない、総力を上げてこの船を落とすことになるぞ。」

「……出すわけがなかろう。
こんな奴の前にうちの大事なあととりを…」

みんながリクオを守ろうとしていた

「おいお前ら…「やつの言うことにあわせる必要はない。」」

リクオの言葉を遮ったのは首無だ

「しかし…強いな体中から畏がほとばしっている」

「"京の門番"ってとこか…おい……待っているぞ、こっちが名乗り出るのを」

「作戦かもしれん」

「しかし作戦にしちゃ行動の意味が全く理解できない。」

「とにかく船への奇襲を止めてくれたのはありがたい。」

「ここは私が出る!大将が出る必要などない。
遠野勢!大将の護衛をたのむ」

首無が戦闘態勢に入った時だった

「……どこに、その大将ってのはいるんだい…」

イタクが首無に尋ねる

首無が振り返るとそこには戦う準備をするリクオがいた

「おお!?リクオ…?」

鴆が驚く

それもそうだ、周りにはリクオは突然現れたように見えるのだから

鏡花水月、ちゃんと使えてる

成長早いなぁー

「リクオ様!!無茶はおよし下さい!!
彼らは京妖怪です…"畏"を自分のものとしていなければのまれます。
おそれながら今のリクオ様では…」

首無がリクオの肩に手を置いた時だった

スッとリクオの姿が消える

首無は驚きを隠せていなかった


「首無…こんなとこでビビって名乗りもあげられねぇようじゃ、どの道羽衣狐にや刃ぁとどかねぇぜ。」

「リクオ様…」

なおもリクオを止めようとする首無

「やらしてやりゃいいじゃねぇか。
だから強くなれねーって言ってんだよ。

てめーらみてぇなマジメな側近がいりゃあな…」

イタクがそう言った






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