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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第5章 いざ高専へ


 悪りぃ、夕凪。
 オマエは高専で既にちょっとした有名人だ。

 傑や硝子を始め何人かの術師はオマエの事を知ってる。知ってるといっても名前と五条家から来るって事くらいだとは思うけど。それもこれも俺が壊したあの携帯の一件が発端。

 ――遡る事1年前、夕凪の携帯を壊した事を謝れなかった思いをひきずったまま、俺は高専に入学した。そこでの生活は最初はかなり慌ただしくてイラつくことばかりで。

 俺ひとりでいいって言ってるのに、前髪が変なお団子野郎とペアで任務に行かされるし、俺のやり方で廃屋ビルまるまる破壊して祓ったら、どこの組長だよ! って思うような担任に「被害総額考えろ」ってゲンコツで殴られるし、やってられっか! って休憩室行けばヘビースモーカーの女から「ハハ、ダセーっ」って副流煙浴びせられるし。

 マジでうぜぇ。

 前髪が変なお団子野郎は、呪術とはこうあるべきだとか、やったら俺に説教してくる。そいつの名は夏油傑。真面目な事、言いやがるくせに、制服はいかにも改造しましたっていうキメてる感出してて、ぜってーこういう奴は外ヅラだけで弱ぇーだろって思ってた。

 けど、一緒に任務に行くと意外と俺と呼吸が合って力も同じくらい。呪霊を取り込んで操術するっていう術式だけじゃなく、体術や呪力操作も優れてて、これで非術師の家系だってんだから驚きだ。

 同期は、タバコくせぇ家入硝子と、傑と俺の3人だけだし仲良くしてやらないこともない。
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