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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories


「こんな細かな作業、頼めるのは恵くんくらいしか思いつかなくてお願いしたけど、逆に、悟くんに嫌な思いさせちゃってごめんね」

 顔の前で手のひらを重ね合わせてごめんのポーズを取っている。言い方も仕草も何もかもが可愛くて、今でも僕は新婚当時、いや付き合い始めた頃と変わんないくらい夕凪が好き。

「次からは遠慮なく言ってよ。どんなに疲れてようが寝てなかろうが、僕は君のお願い事なら喜んでやるからさ」

「うん……ありがとう。次からは声かけるね」

 僕に微笑みかけるその顔がマジでたまんない。

「ところで、残ってるのが8ピースってなんで?」

「うん、結婚1年目を1ピースってカウントして二人ではめ込んでいきたかったんだー」

「ロマンチックだねぇ」

「でしょ?」

 じゃあって言いながら、1ピースずつ完成写真を見て二人でパズルをはめこんでいく。

 子供が生まれた事や、子育てで大変だった事、僕が五条家の当主になって、高専の教師になって、初めて生徒を受け持った事など二人で思い出を語りながら。

 時々喧嘩したけど、何が原因だったのかは思い出せない。「きっと食べたかったアイスがない! とかそんな事だよ」って顔を見合わせて笑う。

 仲直りするたび絆は深まって、家族になっていったよなー。


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