第16章 ★ Sweet Memories
悟くんはつけていた目隠しを外してあたしにアイマスクを装着した。
「これで集中できるでしょ、繋がってるとこ」
「ぇ、きゃっ」
六眼はアイマスクをしていても見えるらしいけど、あたしは真っ暗だ。挿れた状態のまま先端の敏感な粒をピンっとはじかれる。
「あんっ!」
「エッチな反応するじゃん」
「はぁ、っ、あん……ッ」
なにこれ、こんなの今まで一度もしたことないけど、視覚が遮られた分、アソコがやけに敏感になってる。出し挿れされる度に、じんじんと熱が伝わってまるで媚薬を飲まされたみたいだ。
「色気すごいね僕の奥さん、それに感じやすい体。僕が抱く度にエロくなっちゃって」
そんな風に言われてますます感度があがってしまう。
「何も見えないから、ひょっとして、僕じゃない男に抱かれてる気分になる?」
「そんなのっ、ならないからぁ……はぁっ、はぁ、あたし、これ変になっちゃうっ!あそこが熱いの」
「えっちだねー」
真っ暗闇の中で、悟くんの甘い声とぬちっぬちっと、愛液がモノにまとわりつく音だけが響いてる。
「あたしは、っ……ん……好きな人としかイヤ」
「ふうん。好きな人って誰?」
「それは、もちろん、その……」
今さら何を言わせるのかと恥ずかしくて言葉を濁すと、彼はさらにぐりゅっ!と奥を挿した。
あまりの快感に思わず両手で口を塞ぐ。本当にギリギリのところで喘ぎを耐えるあたしを悟くんは容赦なく下から突き上げる。
「誰? ちゃんと言って」
「悟くんだよ!……っ、んあッ、悟くんが好き」
「ん、可愛いっ、いい子」
もう、気がおかしくなりそうで、酸素が足りてないのか、意識が朦朧としてきた。廊下を行き交う使用人の気配がしてはっと我に返り、再び声をぐっと我慢する。