第16章 ★ Sweet Memories
つま先はもうずっと床から浮いていて、彼がナカに打ち込んでる杭の先端――ただその一点との繋りのみで支えられている状態で……。
「んぅ゛っ!…あ…ッっ! あたし……もうダメ……悟くんの顔見ながらイきたい」
彼の手がアイマスクにかかり下にずらされた。
目の前には、男っ気たっぷりの情欲で満ちたブルーの瞳がある。汗ばんで、獲物を射るような目であたしを見ている。
「僕も夕凪が大好き」
目が合うと、彼が腰を動かす速度が速くなった。ナカでじゅぶっじゅぶっと愛液がまとわりつく。
「ん、んんっ!」
両足は床から離れ、密着したまま腿の裏側を両腕で抱き抱えられた。あたしは彼の首の後ろに手を回して必死にしがみつく。
「繋がってて、僕から逃げれないでしょ。深ーいところで刺さってんのわかる? えっちな体位だよねぇこれ」
「あッ、ん゛ぐっ、ううっ……ふぁっ!あぁ」
「やらしー顔してる」
やらしい顔と言われたことすら気持ちよくてどこもかしこも苦しい。ベッドじゃない場所で、淫らなセックスをさせられてるのに、力強い鍛えられた体と結合していると、彼をカッコいいとそう思ってしまう。
突き上げられると体が軽く浮き上がり、上下に胸が揺れる。ゆっさゆっさと揺らされて、重力で体が降りてくると蜜穴と肉棒が深く結合し、その度にずちゅっ、ずちゅっといやらしい音を立てる。