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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories


 顔を上げてドアを見ると、レバーハンドルは一定の角度で止まり、それ以上は動かず、また元の位置に戻った。悟くんはちゃんと内鍵をかけていたのだ。どうりで彼は全く焦らなかったわけだ。もぉ……。

 恵くんは、部屋に鍵がかかっている事で何かを察したかもしれない。

「じゃあ帰りますけど、五条先生、夕凪さんとは何もないですからね」

 そう言い残してドアから離れていった。

「わかってるよ、おーつかれ、恵」

 悟くんが返事を返す。恥ずかしすぎる。あたし達が淫らな行為をしてた事がバレたかもしれない。結婚してるからいいとかそう言う問題じゃない。

 息を整えてあたしは悟くんを見上げた。軽く咳払いをする。

「もぉバレたらどうするの。ほんとにあと少しで声が出そうだったんだよ。なんかあたしと恵くんのこと勘違いしてる?」

「……いや別に。夕凪は恵のこと、男として見てないでしょ」

「わかってるんなら、なんで」

 まだ、完全に悟くんの中でわだかまりは解消されてないみたいだ。あたしをイかせても満たされてない顔をしてる。



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