第16章 ★ Sweet Memories
「イかせてあげる。苦しいでしょ」
「待って、こんな場所でだめ」
「僕の指を咥えて離さないのは君だよ。動かす度にすっごい締め付けて離してくんないの、お前のココ」
そんな事言われて、ものすごく恥ずかしいのに、感じてしまう。膣のヒダできゅーっと、指を締め付けたのが今、自分でもわかった。反抗する余地がない。体はイきたがってるのだ。この人にイかせてもらいたくて、自ら腰を動かして、懸命に指をイイところへ送りこもうとしている。悟くんは乱れたあたしの腰を見て、もう一方の手を伸ばしてきた。
「ここもいじって欲しそうだね」
指が入ってる場所よりも上にある敏感な粒をきゅっとつまみあげる。
ひゃん!
両手を使って剥き出しになった肉芽とナカを同時に刺激してくる。このままだと間違いなくイく。立ったまま。
はぁはぁ。酸欠みたいに息が苦しい。
「五条先生、帰ります。最後に挨拶だけ」
再び恵くんの声がした。ドアを開けようとしたのか、カチャと音が鳴り、レバーハンドルがほんの少し傾いている。
「あ、ダメ、今、来ちゃダメ。っ…ん!ううっ……あッ、んあッ!はぁ、あ……あッ!」
「ほら、静かにしないとほんとに可愛い声、恵に聞かれちゃうけどいいの?」
「意地悪いわないでその指抜いて」
乱れた呼吸のまま悟くんに懇願するように耳打ちしたけど、スカートは、はしたなくたくし上げられたままだ。
レバーハンドルが斜めに傾く。こんなの見られちゃダメ!って思うのに、あたしは指をぎゅうぎゅう締め付けてしまってる。愛液があふれるのが止まらない。ぬちゅっ、ぬちゅっと、指が動くのに合わせて腰を振り、はしたない音が響いてる。
レバーハンドルが傾きカチャっとドアが開きそうになった。
「イけよ、気持ちいいんだろ?」
もうダメ! 間に合わない。あたしイっくぅうー!!!!
何もかもがわからなくなって、ただ声を出すのだけは必死にこらえて、彼の肩に顔をうずくめながら頂点に達した。頭がくらくらしてる。
ドアは、ドアはどうなったの?