第16章 ★ Sweet Memories
「ゃッ、んもぉ。当主!」
「わかんない子だねー。なーまーえ!」
ぬちゅっ!
もう一本指を増やされた。
「あ……やらぁっ!」
二本の指で秘部をぐちゅぐちゅとかき乱されると、愛液がさらに溢れ出し、粘着したようなぬちぬちした音が部屋中に響き渡った。この部屋は壁が薄い。こんなの外にまで漏れ出ちゃう。
「悟くんっ……!」
「そうそう、それ。呼べるじゃん」
「あっ、ッ、あン」
「ん、いい声。かっわい」
ずちゅっ! ずちゅっ! っと奥に向かって二本の指が出し入れを繰り返す。少しずつその速度が速まって、はぁはぁと息を吐きながら快感を逃す。もう立っているのも限界で腰から下がガクガクしてきた。
彼はそんなあたしの様子を、満足そうに眺めながらスピードに緩急を与えている。
「やだっ、だから……ぁんっ!」
「締め付けすごいね。指、食われちゃいそ」
「悟くっ、ん……ダメぇッ」
お腹の奥がじんわりと熱を帯びはじめた。懸命に声を出さまいと、首を横に振って唇をぎゅっと噛むけど我慢できない。あたしの弱いところは全部彼に知られているのだ。
「夕凪さん……大丈夫ですか」
恵くんはまだドアの近くにいたようだ。
「大丈夫大丈夫! あっ……の、もう全部、当主に頼むことにしたから」
「恵、帰っていいよー。後は僕がやるから」
「え、五条先生に任せていいんですか?」
「いいのいいの、僕にまかせて」
「じゃあ、失礼しますね」
恵くんは和室に荷物を取りに行ったようだ。危なかった。もう少しで声が漏れてしまいそうだった。まだ指は入ったまま、解放してはくれない。足はガクガクしたまま力が入らない。