• テキストサイズ

【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories


【夢主Side】

 今日もあたしは暑い中、東京都立呪術高等専門学校へと足を運ぶ。結婚して以来、五条悟へのクレーム窓口となっているあたしにとって、もはやこれはルーティンワークみたいなものだ。

 今回は、虎杖くんが生きていたことを内密にしていた件の報告書が出ていないっていうお咎めと、交流戦の時に茈で破壊した高専内の修復にかかった費用の話と、それを一部、五条家で負担してもらえないかって相談を持ちかけられる。

 適宜処理して、あたしは学長の部屋を後にした。出る直前に「悟の私物を持ち帰ってもらえんか?」と、置きっぱなしになっていた野球道具を渡され、最後にもう一つ、伊地知から大きな木彫りの置物を受け取る。

「えっと、これは、なに?」

「いや、あのすみません。大変申し上げにくく、五条さんにはとても面と向かって言えないんですけど、その」

 周りくどい言い方で、なかなか本題に入っていかないから、当主には言わないと約束して伊地知から話を聞く。なんでも海外出張のお土産だと悟くんから渡されたんだとか。

「『人間関係が良好になってストレスが軽減するらしいよー』って五条さんに言われたんですけど、なんだか常に五条さんに睨まれてるみたいで、余計にストレスでして」

「うーん、たしかにこれ、癒し系の置物とは言えないね」

 海外で入手したと言うそのダルマみたいな置物は、般若のような顔をしている。

「まさか五条さんからの嫌がらせじゃ?」

「ないない大丈夫。当主は伊地知のこと頼りにしてるから」

 そうは言ったけど、これはおふざけ感が半端ない。伊地知が戸惑う反応見て、クックックッて笑ってる悟くんが想像できる。伊地知の最大のストレスは悟くんだ。こんな置物なんかで解消出来るわけがない。


/ 625ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp