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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories



「悟くん?」

 ノックしたけど返事がないからそのままドアをカチャリと開けた。

――寝ちゃってる。

 部屋に入るとソファーにどかっともたれて、悟くんはうたた寝状態に入っていた。シャワーして仮装の衣装に着替えるつもりだったのかな? 部屋着になっている。

 もぉー、呼びつけといてこれかぁ。

 けど無理もないかも。彼の任務は最近ぎゅうぎゅう詰めだったし、睡眠もろくにとれてなかったかもしれない。今日だって、五条家できっとストレスを感じながら、親戚同士の話し合いに混じり、次期当主の務めを果たしてきたんだろう。

 起こそうかと思ったけど、この状態で今からパーティの場に連れて行くのはどうかとためらった。

 休ませてあげたいな。あたしだけ戻ろっかな。ほんとは一緒に仮装パーティー楽しみたかったけど、悟くんの体が一番大事だ。

 眠る彼を背に、パーティ会場に戻ろうとして、ふと直哉さんの言葉を思い出す。

「尽くしてへんのんちゃう? せやから可愛いがってもらえんのやで」

 直哉さんは、からかって言ったんだろうけど、なぜかこの言葉が脳裏をかすめた。

 あたし、これまで自分本位だったかな?

 実は、ここ最近、悟くんはお疲れモードみたいで……全然彼とエッチをしていない。一緒にいても触れられる事はなく、かれこれ1ヶ月以上は経っている。

 最後にシたのいつだっけ? 体を重ね合わせて何度も繋がりあった夜を思い出してたら、胸の真ん中にポツンと寂しい気持ちが湧きあがり、逆に体はほんのりと熱い熱が呼び起こされた。

――尽くしてないから、可愛がってもらえないの? 

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