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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第16章 ★ Sweet Memories


 悟くんは五条のお屋敷で、叔父様と土地の譲渡に関しての話し合いがあるからパーティーに遅れる。

 あたしは家入先輩と先にパーティ会場に入った。会場って言っても高専内の教室をいくつかぶち抜いて飾り付けられただけの部屋なんだけど。

 携帯が光ってメールのアイコンがディスプレイに表示される。

――
写真送ってこいよ
――

 悟くんからのメールだ。カボチャや幽霊、ランタンやお菓子と言ったハロウィンの装飾がなされた会場の様子を写して、ついでにそこにいたシスター家入先輩とカオナシ伊地知の2ショットも撮って悟くんにメールを送る。

 送信してすぐ、ピロピロピロっと携帯の着信が鳴った。着信元は悟くんだ。ピッと通話ボタンを押し、耳に当てる。

「誰がこんなもん送れって言ったんだよ」

「え? だって、写真って」

「夕凪の写真に決まってんだろ。オマエがその……黒猫になってねーかとかそういうのに決まってんじゃん」

「なってないよ」

「いーから送れよな」

 電話が切られた。ちょうど五条の屋敷を出るところで、今から車で高専に向かうようだ。家入先輩が隣でくすくすと笑う。

「相変わらずの溺愛だな」

 携帯から声が漏れてたみたいだ。家入先輩は、悟くんがあたしの事になると、やたら真面目になって、過保護になるのがおかしくてたまらないみたい。

「五条の彼女なんてなるもんじゃないな」

「まぁ、ちょっと面倒くさいときもありますね……」

 ほんとは、かなり面倒くさいですと心の中でつぶやく。

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