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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第15章 エピローグ




 それから少し日が経った五条家の食卓でのこと。夕飯が終わると、桜が飛び乗るようにして、悟くんの膝の上に座る。

「お父様、あのね、ふふ」
「んー? なにー」

 そっと悟くんに耳打ちしてる。こそこそ話をするのが、今の桜のブームみたいだ。

 あたしが言うのもなんだけど、桜はフランス人形みたいに可愛らしい。宝は目の色や頬のあたりは、あたし似だけど、桜は目の色も髪も何もかも悟くん似。

 そんな桜が、悟くんの膝から飛び降りて、嬉しそうに、あたしの方に駆け寄ってくる。

「お母様、今度の授業参観、お父様も来てくれるって!」

「そうなの」

「うん。絶対二人で見に来てね」

 授業参観を楽しみにしているようで、桜はその日から毎日、カレンダーの日付に✖️印をつけていった。悟くんには「また増えたの」って何かこそこそ、日々報告してる。

 悟くんは息子たちともよく一緒に時間を過ごしていて「手加減しないからなー」ってムキになってゲームしてる姿を見ていると、浮気なんて無縁みたいで、いつの間にか、頭の中からそれはすっかり抜け落ちてた。


――だけど、浮気は続いてたみたいだ。


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