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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第14章 過去






「婚約の儀で、既に子供がいるなんて、これまでの五条の歴史で一度も聞いたことないぞ。悟はほんとに何もかもが規格外だな」

「それだけ僕らの仲がいいってことでしょ。なぁー、夕凪そうだよな」

「……」

「なー夕凪」

「ん?」

 宝にしんみりと感傷的になって、遠いところに意識が飛んでしまっていた。

 悟くんの、2回目の呼びかけで、話を振られたことに気付く。叔父様が茶化されたようだ。

「え、仲? 仲はそうだな、うーん中の上くらい?」

「誰が真面目に分析しろって言った。しかもそれなら上の上だろ」
 
 おでこを人差し指でぐいって押されて、軽く首がのけぞる。

「痛い。おでこ赤くなるじゃん」

「んじゃ、こっちか」

 鼻の頭を押された。何すんの!

 潰れた鼻を整形しながら、もう片方の手で背中を軽く小突こうとすると、無下限張っててやり返せないようにしてる。

 術式使ってゴリゴリ無下限を押した。もちろん触れられないんだけど、せめてもの反抗。

「やめろよ、宝に当たったらどうすんの」

「ふざけてきたのはそっちでしょ。おでこも鼻も痛いんだから」

「痛くねーだろ。慣れてるだろ。ずっと何年もやってんだから」

「毎回我慢してるの。慣れさせないで。悟くんなんか嫌い。仲は下の下!」

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