第12章 ★ハワイ旅行
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はぁー、どうなる事かと思った。あんなえっちな事しちゃうなんて。水着で抱き締められてるだけでもドッキドキなのに、悟くんの硬いモノがお尻に触れた時、勝手にあたしの腰が浮いてそれをあてがっちゃった。水中でもアリかな? とかそんなこと思っちゃった。変態じゃん!
南の島はどこか開放的で人を狂わせる。ここのプールはカップルが多くて誰もあたし達のことなんか気にしてない。みんな自分たちの旅行を楽しんでる。
それで大胆になって、2人だけの世界にいるような気持ちになってしまった。悟くんが「喉乾かねー?」って言ったからなんとか自分を取り戻せたけど。
リクライニングチェアに座ったら、体がふわっとして、水から上がった時の独特の気だるさを感じて少し眠気が襲った。日本との時差もあってまだ、体が慣れていないのもある。
悟くんがドリンクを買ってきてくれるって言うからお任せする事にした。優しい。
「アノスミマセン」
「ん……はい?」
「コノチェアで腕時計落としてしまったかも。ナイデスカ?」
少しうとうとしちゃったみたい。声をかけられて目が開いた。褐色の肌したワイルドそうな男の人。ハーフかな? イントネーションはおかしいけど、日本語は上手。日系人って感じだ。