第12章 ★ハワイ旅行
あたしの上で悟くんがリズミカルに腰を振ってる。額は少し汗ばんでて、はぁはぁって呼吸が乱れてる。
昨日もその前の日もシたのに、彼の欲が尽きることはなくって、あたしは五条のお屋敷に戻ってから、慢性的な睡眠不足だ。
でもそれも仕方のないこと。あたしたちは復縁したばかりなのだ。彼と別れて約1年。
いろいろあって、あたしは五条のお屋敷を飛び出して、北海道に身を潜めていたんだけど、悟くんがあたしを連れ戻した。探しに来てくれた。
離れてる間もお互いずっと好きだったって知って、会いたかったって思いを伝え合って、気持ちが盛り上がらないわけはなく……。
お屋敷に戻って来たその日の夜は、寝室に入った瞬間、キスされて、すぐ身に纏うものがなくなって、こんなの狂っちゃうんじゃないかってくらい何度も抱かれた。
「知らねー奴に触れられてねーよな」
「全部僕のものだよな」
離れていた時間を取り戻すかのように、悟くんの独占欲があたしに向けられる。ぐずぐずになっちゃってんのに、そこから何度も何度もイかされる。
首筋、胸、太もも、お腹、あちこちにキスの痕を残してマーキングする。気持ちいいところを執拗に責められ続けたあたしは、忘れかけてた快感を、再び、じっくり体に覚えこまされたのだ。
そうやって今も悟くんの寝室で、そんな行為をしてたとこ。たっぷり前戯を受けた後、恥ずかしい格好させられて、舌と指でさんざん弄られて「どこに何が欲しいの?」って聞いてくる。
「そんなの言えない」って抵抗して口をつぐんだけど、与えられる刺激に我慢できなくなって、最後は口に出した。恥ずかしいこと言わされた。