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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第11章 急展開


 恥ずかしくて顔を覆っていたけれど、その手をそうっと広げると、悟くんは優しい眼差しで、もう一度あたしの目をのぞきこんできた。

「オマエが書いた願いは僕も同じ。すぐに五条夕凪にしてやるからな。末長く幸せにしてやるよ」

 頭をくしゃっと撫でてくる。こんな日が訪れるなんて夢にも思ってなかった。こらえてきたものが、我慢できずにこみあげてくる。まるで迷子になってた子供を迎えに来たかのように「待たせたな」って、ずっとよしよししてくれる。

 こらえきれず、とうとう目のふちから涙の粒がこぼれ落ちた。返事しなきゃとなんとか声を搾り上げる。

「……よろしくお願いします」

 涙が止まらなくなってしまった。そんなあたしの頬っぺたに正面からゆっくり手が伸びてきて、親指でその涙を拭われて、あたしは悟くんの婚約者になる同意をした。

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