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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第11章 急展開


「んぎゃああああ んぎゃあああああ」

 あ、泣いちゃった。直哉さんのバカでかい悲鳴で、赤ちゃんが泣き出してしまった。あたしがベビーベッドに近寄ろうとすると、先に悟くんがのぞきこむ。

 その隙を狙って直哉さんは、外に逃げ出したようだ。丙の何人かと連れ立って、破壊された結界の外に走り去って行くのが見えた。死んでってさっき言ったけど、禪院の坊っちゃんを殺すとなると、後々面倒そうだ。追いかけない方がいい。

 あたしが、抱っこすると子供はすぐ泣き止んだ。本当におりこうさん。

「別にあいつは慌てて殺さなくてもいいだろ。子供の目の前でってのも、どうかと思うしな」

 うん、って言ったつもりが声が出てなくて、頷くだけになる。悟くんがいるのが信じられない。再会することなんかないと思ってた。でも、もし会えたら最初に言う言葉は、きっと……

「悟くん」

 突然何の前触れもなく現れた最強呪術師。名を呼ばれると彼は、懐かしさと愛おしさを交えたような目で、光り輝く青い眼差しを、まっすぐあたしへと向けた。

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