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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第11章 急展開


 あたしは何か大きな見落としをしてるのかな? そんな気にさせられる。夏油先輩が見ているのは、きっと悟くんの本質。変わらない根っこの部分。

 悟くんの言葉を思い出す。
「夕凪の事がまだ好きなんだけど」
 あのパーティの状況下で、別れてるあたしにこんなすごい事を言える悟くんは、その本質は……あたしが思うより、彼はもっと深くあたしのことを愛してる?

 それは遺言に背く子供がいても?
 五条家を背負っていても?
 そうなのかな?

「さて、あとは、悟次第だな。あいつは君を見つけられるかな?」

「ですから、見つけられたら困るんです!」

「は、そうだった。でも、見つけてもらいたいと思うこともあるんじゃないかな。そしてそれは愛する人、悟じゃないと、きっと駄目なんだと私は思うよ」

 最後の言葉はまるで、先輩自身の事を被せて言っているような……。

 見つけてもらいたい、この非道を止めてもらいたいと思うことがある。そしてそれは、親友の悟であってほしいと、そうでなくては駄目だと言っているように、あたしには聞こえた。


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