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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第10章 別れ


「最近撮った写真見せてください」って別の女が言い出す。

「じゃ携帯取りに行ってくるね」って行って場を離れる。

 逃げんのにちょうどいい口実が出来た。いくら仕切り役が話し相手をしろといっても、馬鹿らしくてやる気がわかねぇ。

 まともな婚約者候補がいるとしたら近くに寄り付いていない女の中だろうけど、それも夕凪より可愛いって思える候補者はパッと見いない。見た目だって大事でしょ。

 夕凪と付き合ってから他の女なんて気にした事なかったけど、こうやって久しぶりに見れば見るほど心の中を占めるのは夕凪だと自覚する。

 代わりなんかいねぇよって思う。夕凪はどこにいるんだろってこの会場を探してしまう。携帯を取りに二階のプライベートルームに入った。

 最近撮った写真は夕凪の寝顔だけどアイツらこれ見てぇの? 見た瞬間、どんな顔すんだろって笑いそうになる。

 見せるわけねーけどな、こんな可愛い寝顔。どうせ写真見たいとか言って連作先を知りてーんだろ。

 七海か歌姫の携帯でも教えとくか。ふたりともガチギレしそうだけど、フルコースのフレンチでも御馳走したら許してくれそうだし。

 部屋を出て階下を見ると夕凪が螺旋階段を上がってくるのが見えた。両手に紙袋を持ってる。足元がおぼつかない気がするけど体調大丈夫なのか?

「これ、どこに運ぶの?」

 階段を上りきった夕凪に話しかけて、同時に両手に持ってる紙袋を取り上げた。

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