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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第8章 夜空


 肩を抱き締めながら思う。

 オマエは、夕凪は俺から離れていかねぇよな? オマエも俺のあずかり知らないところで変わってしまう事はあるのか? 

 別の誰かや何かに大きく心を突き動かされたり、俺とは反対の方向を向くなんて事あんのか?

 もしそうなった時、俺はその変化に気づける?
 痩せたとかそういう外見的な事じゃなく、オマエの心の変化に気付ける?

「なぁ夕凪……オマエは今、俺と同じ方向を向いてる?」
「向いてるよ、大丈夫」
「急に離れていくとかねぇよな?」

「大丈夫。あたしは離れない。ずっとそばにいる。悟くんは俺の側にいてってあたしに言ったけど、あたしも同じなんだ。悟くんに側にいて欲しいって思う。悟くんはたまたまだって言うけどあたしはいつも悟くんに支えられて生きてきたの。学校でお父様の事を悪く言われて泣く場所が無かった時も、蔵を壊して五条家にいれなくなりそうになった時も、怖くておトイレにいけなかった時も、楓様に蔑まれて自信を失った時も、自分の恋心と理屈の狭間で訳がわからなくなった時もずっとあなたが側にいたの。何年もの間、ずっと」

「オマエの好きはズッシリだな」
「ふふ、そうだね。重たい?」
「ヘビー級にな。けど……なんだろうな、懐かしくて心地いい……」
「なぁー」
「なに?」
「オマエは俺が安心できる唯一の存在かもしんねぇ」

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