第7章 ★誕生日
――こんなつもりじゃなかったんだけど、気づいたら誕生日を過ぎて12月8日になってる。倒れ込んでそのまま寝るのかなって思った。あたしは少し落ち着いたら離れに戻ろうかなって思った。
だけど……悟くんがあたしのこと全然離してくれなくて……。
結局、明け方までずっとシてた。
「ずっと我慢してたんだから仕方ないだろ」って言うけど、嬉しいような恥ずかしいような。
精液を出してあたしもイッて、2人とも眠くなると少し寝るんだけど、目が開くとまたセックスする。
いったい、一晩で何回したんだろ。5、6回は間違いないと思うけど後はあんまり覚えてない。ただ「気持ちいいっー」って言って、お尻を突き出してたり、必死に足絡ませてて抱きついてたり、横になりながら後ろから挿れられて、喘ぐあたしの唇を指で悟くんがなぞるからその指をちゅーちゅー舐めてたり。
……そんなはしたない自分を思い返すだけで恥ずかしくなる。思い出したくない。どこかに逃げたくなる。一晩であたしの体、どうなっちゃったんだろ。?
朝になると、あちこちにピリッて破られたゴムの袋が散乱してて、ゴミ箱には悟くんの精液たっぷりの使用済みゴムが沢山で、こんなにたくさんシたなんてって信じられなくて顔を覆う。
さすがに、この散乱はまずいって思って部屋を出る前に全部集めて袋に入れてお屋敷の一番大きなゴミタンクの中に紛れ込ませて処分することにした。
この先あたしどうなっちゃうんだろう? もう悟くん以外の人とは無理なんじゃないかな? とも思う。