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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第7章 ★誕生日


 このドキドキした緊張をなんとかしたくて、話題を探したくて部屋全体をきょろきょろする。ぐるりと見渡すと目に入るのは上品な調度品の数々。何から何まで揃ってる気がする。足りないものなんてないんだろうなぁ。

 和室の隅を見ると、誕生日プレゼントと思われる包装された品々が山積みになってドーンと置かれていた。ソファーから立ち上がってそれらを近くで見てみる。

「今年もたくさん誕生日プレゼントもらったんだね。開けてないみたいだけど。悟くんって欲しいもの自動的に手に入ってんでしょ?」

「んなことねーよ」

「嘘! こんなにいっぱいプレゼントもらってて? 女の子からも来てるじゃん。ファンの人たちかな?」

「そいつらがくれるものと欲しいものは違うだろ」

「そういうのを贅沢っていうんだよ」

「なんも知らねぇ夕凪に偉そうに言われたくねーわ。そういや、ケチなオマエは何もくれなかったな」

「悟くんだって何もくれなかったじゃん」

「女の誕プレに何がいいかなんて、そんなもんガキの俺が思いつくわけねーだろ。ぬいぐるみとかそういうやつ? そんな恥ずかしいもん買えって?」

「キレないでよ、別に何でもいいんだよ、何をあげようかなって考えてくれる事が嬉しいんじゃん」

「オッエー。夕凪の正論とかいらねぇし。どんだけ考えたもんもらおうが、要らねーもんは要らねーだろ。傑みてぇなポジショントークすんな」

 ムカついた。なんでこんな白熱トークしてんだろ。これだから悟くんには何もあげたくないんだ。

 そんな事言うならじゃあ、あたしが今日準備してるプレゼントだって要らないよね? すっごい考えたプレゼント。もうどうでもいいや。

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