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【呪術廻戦】-5歳で五条家に来ました-

第7章 ★誕生日


 ティーンズ雑誌も読むけどa◯a◯みたいな雑誌もちょっと背伸びして読んだりする。この間は男性アイドルが裸になってて女の人がその彼の首に腕を回してる写真が表紙になってた。

 ちらっと中身をめくると恋愛特集が組まれていて、【初めて彼と〇〇した話】ってタイトルが目に飛び込む。

 見た瞬間気になって、お買い上げした。寮に戻って早速雑誌を開き、見出しを順に追っていく。あたしが読みたかったのは、と……。

【初めて彼とデートした話】
これじゃなくって、

【初めて彼とキスした話】
これでもなくって、

【初めて彼とエッチした話】
これ……で、す

「なぁ、夕凪?」
「ハイッ!」

 急に名前を呼ばれて、卒業生代表みたいな返事をしてしまった。悟くんが、何そのおかしな返事? って顔してる。恥ずかしいぃ。

 すっかり忘れてた。まだ悟くん離れにいたんだった。何ひとりで雑誌のこと思い出してんの。ぶんぶんっと頭を強く左右に振る。頭の中のエッチうんぬんの見出しをぶった斬る。

「明日さぁ、俺の誕生日なんだよね」
「うん、知ってるよ」

 実はあたしたちは一度も互いの誕生日を祝った事がない。五条家に住み出した当初、あたしは悟くんの事が大っ嫌いだったし、そんな坊ちゃんの誕生日なんか祝う気しなかった。そのままそれが慣習化されて今に至る。

 それに、あたしが祝わなくても悟くんは毎年たくさんのプレゼントやお祝いの言葉をもらっていたから、別に何もしなくていいかなって。

 悟くんの話が続く。

「午前中は親戚連中が顔見せにくるらしい。んでまぁ、昼からもちょっと用事入ってっかな」
「うん」
「夜は空いてる」
「……そう」

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