第3章 堀川くんに同行をお願いした
足元に何かがヒラリと落ちてきた。
堀川くんが持っていたものだろうか、少しだけ黄ばんだ見慣れない人の写真だった。
「前の審神者かな。大好きだったんだね」
もう一枚、兼さんの写真も落ちてきた。
「兼さんの助手だからかな。こういうの持ってたんだ」
更にもう一枚、もう一枚と、パラパラと落ちてきた。
さっきの人の写真と兼さんの写真が何枚も――
「主さん。今日はこれで帰ろう」
「あっ!そうだね!そうしよう!」
み、見ちゃいけないもの見ちゃったよね。
見なかったフリしても遅いかな?
写真は堀川くんが居た形跡とともに消えていくだろう。
「僕がなんで最初に僕を指名したか分かりました?」