第8章 始まりの始まり
お願いしまーす!と元気な声と共に皆バスに乗り込む。
は清水の隣に座った。
静かなにどうかしたの?と清水が問う。
『あ、いや。今日の試合のいろんなパターンとその解決案をずっと考えてて』
へらりと笑いながらが答えると、頼もしいトレーナーねと清水が微笑んだ。
『うっ』とうめきながら胸に手を当てるに今度はどうしたの?と清水が再び問うと、
『不純物がなさすぎるとそれはそれで苦しくて...』
とがいうので清水は首を傾げた。
「え?お前何その顔!」
という田中の声には顔をあげ後ろを見た。
『翔陽!顔真っ青!酔ったの?!
後ろじゃ酔うから前おいで!』
「いや、ま、窓、窓開けてもいい.....うおえええ」
袋を持って慌てて後ろに行こうとしただったが、惜しくも間に合わず日向は田中のズボンに嘔吐した。
『ぎゃーーーー!翔陽また!?』
「バ、バス止めてー!!」
『清水先輩!クーラーボックスから水取ってください!
田中先輩動かないで!』