第6章 賑やかな烏たちと
「あともう少しなんで!
暗いけどは俺が送ってくんで!」
任せてください!と胸を叩いた日向に影山がボールを打ち込む
「いて!」
「日向ボケ!は俺が送るんだよ!」
「は?!俺のが先に言っただろ!」
「じゃあ間を取って俺が、」
「「菅原先輩でもダメです!!!!」」
3人は荷物を片しながら帰る準備をする。
「そういえば、月島だっけか?あいつのことツッキーって呼んでたよな」
「あ?」
ギロリと影山に睨まれたは、ひっ!と言いながら日向の背中に隠れる。
「あ、おい!影山お前、すぐ人睨むのやめろよな!モテないだろ!」
モテるわ!と変なところに反論し、こちらを再び向く。
「なんでだよ」
『え?』
「なんで今日初めて会ったあいつはあだ名で呼んでんだよ」
『あー、なんか成り行き?なんでだっけ、気づいたら呼んでた。
なんでだっけ?』
が知らずに誰が知ってんだよ、と言いつつ影山が視線を逸らす。
「じゃあ俺のことも名前で呼べ」
『飛雄』
「、っ!急に呼ぶなよ!」
『え、じゃあと〜び〜〜お〜〜みたいに呼べってこと?』
「なんでそうなんだよ!」
飛雄のリクエストって難しいなあ〜とが言っていると、
「ずりい!俺も俺も!ショーヨーって呼んで!」
と、飛び跳ねながら日向が自分を指した。
『突然呼んでもいいやつ?』
「おう!」
『翔陽!』
「おう!いいな!チームメイトって感じすんな!」
『すんな!!』
と日向はハイタッチをしながら笑い合い、帰宅の準備を再開した。
帰りはと帰る方向が同じ影山が結局送ってくれることになった。
『飛雄さん、いつまでツッキーにイラついてるんですか』
「、っ。...そんなに表に出てたか」
『逆にあれで隠せてると思ってたなんて信じられない』
影山は俯いたまま顔を上げない。
『飛雄はさ、チームメイトってどのくらいバレーボールに大切だと思う?』
「俺が上げたトスを打ってくれればそれで十分だと思う」
『私は、技術より何よりも
チームメイトが大切だと思う』