第2章 豹、全国へ行く
"バレーボール総合体育大会!女子バレーボール宮城県代表、豹紋(ひょうもん)中学校!!"
「、ここまでようやく来れたよ」
「ここまでじゃない。これから始まりでしょ!」
チームメイトたちの言葉には思わず頬を緩めてしまう。
『ふふっ。頼もしいなあ皆。そうだね、全国はまだスタートラインだ』
その時のはこれが終わりの始まりだとは、夢にも思わなかったんだ。
ダンッ!!
「ナイスキー!」
力強い音と共に、のスパイクが決まる。
『梓こそナイストス!杏花ナイッサー!』
ダン!っと無回転サーブが向こうのコートへと行く。
相手チーム「はいはーい!」
(やっぱ全国レベルにもなると杏花のサーブであっても簡単に拾われるのね、)
相手チーム「レフトレフトー!」「ブロック2枚だよ!」
雫とはタイミングを合わせてブロックを飛ぶ。
バンッ ドシャッ
『、っ!!!』
「、ナイスブロック!!ドシャットしたね、、!、、?、、、?」
雫がふと視線を下げるとうずくまり動かないがいた。
「、、、っ!!!」
監督やチームメイトが駆け寄ってくるのをは影で感じた。
ブロックを飛び着地した瞬間に、自分のコートに入ってきてしまっていた相手チームのスパイカーの足をは踏んだのだ。
ブロックアウトした音の方が大きかったはずなのに、確かに足からブチッという音が聞こえた。
聞こえないふりをしようとしただったが、そうはできないくらいの痛みが襲った。