第5章 烏野高校での新たなバレー人生
「「「お疲れっした!!!」」」
ちょうど皆の分析を終わらせたは、その後ある程度のマネージャー業について教わり、ちょうどそのタイミングで練習終了の合図が出た。
「勝負して勝ったら入れてください!とか言ってきそうじゃないすか?!あいつら!」
「ありえる。頭冷やしてちょこーっと反省の色でも見せればいいだけなんだけどなあ。」
『菅原先輩は世渡り上手そうですもんね』
「褒めてる!?それ!!」
『生きるためにはとても重要な力だと思いますよ』
「答えて!?」
と会話していると、
「「キャプテン!!」」
ビクッ!!!!!と皆が肩を跳ねさせるのも構わず
「「勝負させてください!!」」
まじで来た〜!とお腹を抱えて笑う田中を横目に、は1年も曲者揃いなのかと思った。まるで自分は常識人であるかのように。
「「せ〜の、ちゃんと協力して戦えるって証明してみせます!!」」
「じゃあちょうどいいや。お前らの他に入ってくる一年2人も加えて3対3で試合やってもらおうか。田中、お前当日日向たちの方に入ってくれ。」
「いや!嫌いじゃないとは言ったけど関わるのは嫌っス!」
「そっかあ、問題児を牛耳れるのは田中くらいだと思ったんだけどなあ」
「しょーーーうがねえなあーーー!!」
そんな会話を耳にしたは分析ノートの田中の欄に、田中さんは褒めたらちょろい、と書き足すと横にいた縁下にそこまで書くのかと笑われた。
はプレーヤーの性格も大事ですからと内心面白半分で書いたことを見透かされたかと思って、焦りを隠すように笑顔で取り繕う。
「ゲームは土曜の午前!いいな!」
といい、澤村がピシャリと扉を閉める。
それを見たが
『ちょっと2人のことも分析したいんでお話ししてきていいですか?』
というと澤村は一瞬目を見開いて驚いたものの、いいよと許可した。