第10章 烏野、完全体へ
『やった〜!肉まん奢り決定ね、まこっちゃん!』
「くそ〜、まだいけると思ってたんだが、歳って怖いな」
『みんなも、今日はわざわざゲームしに来てくれてありがとね』
が町内会チームにそういうと、
「うちのかわいいの手助けをするためならいつでも」
「なんつーか、まだ色々バラバラな感じだけどちゃんとまとまったらいいとこまでいけんじゃねえかお前ら」
『当たり前!!私が羽ばたかせるよって約束したもんね!』
「随分勢いのあるトレーナーだな」
嶋田がくすりと笑うと
「ええ、頼もしいですよ」
と澤村がの頭を撫でながらそう言った。
「よおーし、じゃあ一発シメてさっさと上がれ〜」
「おっす!」
皆が中心に集まって肩を組む。
「烏野〜ファイ」
「「「『オォースッ!!』」」」
完全体へとなった烏野はこれからどんどん上り続ける。
いつもより少し力の入った腕がそれぞれの肩へと回り、
いつもより少し大きな声で、
いつもより少し強めに皆が足を中心へと突き出した。