第9章 番外編 〜告白〜
「かげや〜ま〜!練習行くとこか!」
「日向」
昼練に向かおうとした日向と影山が中庭の手前でばったりと会った。
二人の視線がパチっと会ったのが合図かのようにどちらが先に体育館に着くかの競争が始まる。
そして体育館に着いた時には二人とも息を切らしている...
のがいつもの流れなのだが、
今日は中庭を少し過ぎたところで二人の足が同時に止まった。
「おい、影山。あれって...」
「ああ、だな」
「なんであんなとこ突っ立ってるんだ?」
「さあな」
まあいい、昼練に一緒に向かおうと思った二人が中庭の方へ足を進めたその時、
「好きです!付き合ってください!」
という声が二人の耳に入った。