第8章 始まりの始まり
まいったな、と二人は目を合わせ頬を緩めると、交互にの頭を撫でた。
嬉しそうに目を細めて僅かに顎を上げるの姿を見て二人はさらに頬を緩める。
「うるせー!!!」
と怒鳴り声が聞こえたため三人が声の方へ顔を向けると、また日向の胸ぐらを掴んだ影山の姿があった。
『あー!飛雄!また翔陽の胸ぐら掴んで〜!服が伸びるって何度も言ってるのに!』
そうプンスカしながらは1年問題児二人の元へ小走りで向かう。
「やっぱりには敵わないな」
「ああ」
3年二人のそんな会話はの耳には入っていなかった。