第3章 Daily life(監督生といつもの日常)
ー深夜 オンボロ寮
「次勝った人は、ベットで寝る権利をあげよう!負けた人はソファで雑魚寝。」
「うわ。勝つの俺だわ」
「僕だろ」
「オレ様はいつもユウと一緒寝てるから、どこでもいいんだゾ」
「はぁーっ?!羨まし!ペットはイイね~」
「ちげーんだゾ!!親分だ!」
そうこう言ってる内に
テレビの画面は進んでいく。
3人と1匹は自分の好きな色のコントローラーを握りしめる。
Ready to fight!
「よっし!いったれサムス!」
「次こそはエースに勝つ!いけ、大釜!」
「えっ…?リンクにそんな技あったっけ?」
「デュースの固定技w…うぉっ!吸われた!」
「よそ見とはまだまだですぞ、エース氏」
「イデア先輩のマネ上手すぎか」
「ふぎゃっ!う、うまく攻撃できないんだゾ」
「獣がケモノ使うってどうなんだ…」
なぜ、深夜にバカ騒ぎしているかというと、すべては魔法史の小テストが終わった所から始まる。
学生ならよくある話だが、テスト終了後はバカ騒ぎするのが青春のいちページだ。例のごとく学生であるユウと、マブ達は狂ったように大乱闘ゲームに勤しんだ。
ちなみに、監督生は吸い込むピンクの使い手でグリムは黄色い電気ネズミが使い手だ。
ユウ、16歳。
ひょんなことから、ツイステッドワンダーランドという世界に迷い込んでしまい、監督生として相棒である魔獣のグリムと暮らしている。
最初は、いつ目が覚めるんだろう…とぼんやりしていたが、トラブルメーカーことエースと、トラブル連れてくるの方芸人デュースとドワーフ鉱山で怪物に追いかけられてこれが夢でないと悟った。
人間、死の恐怖を感じると眠っていた本能が目覚めるもの。私の本能はどうやら優秀だったらしく、ピンチになればなるほど物事を冷静に判断できた。怪物もみんなで協力して撃退してからというもの、もうこのメンバーは戦友のマブとなり、今ではこうしてオンボロ寮に泊まりでよく遊びに来ている。
そうして、あれよこれよ…と過ごすうちに各寮のオーバーブロット事件にも巻き込まれて、(主に物理で)解決し、大円団を迎えてきた。先輩たちのオーバーブロットを解決する度に、このマブたちとの親密度が密着していく。彼らなりに魔法の使えない私を心配してくれてるみたいだ。