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【ツイステ】監督生はプリンセス(長編)

第2章 The princess (姿を消したお姫様)


賢者の血は偉大です。

その血を数滴垂らし、錬金術を用いれば

不老不死をも可能にする石を生み出しました。

そして、国王様の力を受け継いだ王女様は、

歴代の賢者の中でも類まれない力を秘めていました。

中でも、”魔法士たちの濁ったブロットを浄化する力”は

歴史上長く隔たりがあった種族同士の溝を埋め、

魔法族と非魔法族との友好の懸け橋になりました。


しかし、同時に
闇に潜み、争いの火種を起こそうとする者達から
命を狙われるようにもなりました。


娘の運命を憂いた国王様は、

その力を一つの魔法石に封じ込めました。


”純粋な光の心の持ち主が呼びかけし時、
良き行いも、悪しき行いも力となりて現れる”とー


そうして作られた魔法石は、王女様が8歳の誕生日に際に、
ペンダントとして生まれ変わりました。

透き通るような無色透明で輝かしい光の宝石は

”ソロモン(賢者)の秘宝”と呼ばれ、

無限の魔力を生み出し数々の奇跡を起こしました。

魔法士にはとって、その力は災厄にも秘薬にもなり
尊敬と畏怖の念を抱かせました。


しかし彼女が8歳の誕生会で、その悲劇が起きました。

力を恐れた魔法士たちが突如城を襲ったのです。

多くの命が失われ、それまでの幸せな暮らしは跡形もなく、
王族と城は一夜にして滅びました。



その後、唯一生き残った王女様は
従者と共に闇の鏡に消えたという噂が広がり

”The princess who disappeared (消えたプリンセス)”として人々の間で伝説となりました。

唯一の主を失った秘宝は、
そののちも真価を発揮することが出来ず

王女様からの呼びかけを待つただの石として

海の底で今もなお、永遠に眠り続けていますー
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