• テキストサイズ

【ツイステ】監督生はプリンセス(長編)

第3章 Daily life(監督生といつもの日常)



死後の世界であれば会うこともあるかもしれないが、異世界となると自分たちでも二度と会うことができないだろう。


以前までは時折り遊びに来る生徒を脅かして、仲間たちだけで面白おかしく暮らしていたのも悪くなかった。


だが、ユウ達が住むようになって
人の温かいぬくもりを感じる、
にぎやかな生活もゴースト達は存外気に入っていた。


騒がしいが元気なグリムと、いつも一生懸で、花が咲いたような笑顔を向けてくれるユウの存在に、ゴースト達は可愛い孫が出来たような気持ちになっていたのだ。


「この子達には、わしらのように
後悔なく過ごしてほしいものじゃ…」


可愛い孫たちは、いつかこの場所を飛び立っていってしまうと分かっていても、幸せなこの瞬間を忘れたくない。


その本は彼女の為であり、グリムの為であり、


一緒に暮らすゴースト達の為でもあった。


そんなオンボロ寮の想いがこもったその本は、
ゴースト作:『異世界の少女とモンスターのおはなし』という題名が書かれており、可愛らしい少女とネコ型の魔獣の絵がユーモラスに描かれていた。





/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp