• テキストサイズ

【鬼滅の刃】屋烏之愛

第4章 素直 前編【※錆兎】





その一年後だった、錆兎がその子供と再会したのは。

偶然、同じに任務についたソイツは、錆兎を見るなり、開口一番にこう叫んだ。

「あ、選抜の時の、お節介男!!」

そう言われて、錆兎は記憶を辿り、あの時の子供だと思いだした。

しかし、違和感がある。あの時のこいつは、七日間の山籠りのせいか、薄汚れ、身なりも体型も貧相だったし、髪も短かった。しかも緊張からか、疲れ切った表情で暗い目をしていた。

でも今、目の前にいる人物は、身なりも綺麗になっていて、髪も伸びている。そして何よりも、明るい場所でみたその顔は、整っていて美しく、さらに選抜の時よりも、柔らかく丸みのある身体付きに変わっていて……、これは…間違いなく……、



「お前、女だったのか!?」



パァンっ!



その瞬間、小気味良い音を立てて、錆兎の頬に平手が飛んだ。




それがこの女、氷渡陽華と錆兎の出合いだった。これ以来、ことある事に陽華から、言い掛かりを付けられ、犬猿の仲が続いている。





/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp