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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第2章 目覚めた先は


沈黙を破ったのは、大きな人だった。




「お前、家族は?」

『…すみません。わかりません。』

「なら、当然、帰る場所も、ない、、、か。」






大きな人立派な髭を撫でながら、考えるような仕草をした。






「オイ、マルコ。海軍なら絶対に持っているような物も、紋様も、電伝虫も、無かったんだよなァ。」

「あぁ。ここにあるよくわからない本やら箱やらだけだよい。」

「…それなら、、、危険は一先ずない、か。」







大きな人は私の方を向いて、言った。









「お前、記憶が戻るまで、俺の家族にならねぇか?」












『…家族?』











「あぁ。ここにいる奴はみんな俺の息子達だ。」











『息子…』











「お前、俺の娘になれ。」











『娘?』












「今から俺がお前の父親で、コイツらはお前の兄貴だ。」












『父さん、、、兄さん、、、』













『うっ!』











「オイ、どうしたよい!」






『痛っ、、たい、』





「なんだって??」












『あた、ま、、いっ!!!』























家族、、、父さん、、、、、、、兄さん?
















誰?


私、大切なものを、忘れてる??
















『っは、、、、、、』


「大丈夫かよい。」








『はっ、はっ、はっ、はっ』












周りを見渡すと、心配そうに私を見つめる男の人たち。

あれ、なんだっけ、、、








『すみません、えっと、、、何でしたっけ、』





「俺の家族にならないか、と聞いたんだ。」





あぁ、、、そうだった。





急にそんな、いいのか。
私なんか、家族、とか、そんな大切なところに入ってもいいのか。
私には家族がいたのだろうか。



冷静な頭にはそんなことが浮かんでは消えて行った。





でも、それよりも、なによりも、、、私は、、


































寂しかった。
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