第11章 第九夜
シン「あ••••••あった。」
散々 探しまくったカイトの所持品。
なんと、それは マリーの部屋から出て来た。
薄い本の山で隠された その先に。
小さな財布と ハンカチなどの小物、数着の衣服類に、なぜか大量のぬいぐるみ。
──そして一枚の写真──
普段 無表情なコノハや ゲス顔ばかりを浮かべるクロハ、常に偽ってばかりのカノでさえ 幸せそうに笑っていた。
懐かしい、男子会のポラロイド写真。
ほんの少し前のことなのに、ずいぶん昔のことみたいに感じる。
シン「ッ•••クソッ、絶対 連れ戻してやる!」
俺は やっと見つけた戦利品を掴んで、みんなを呼びに行った。