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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話
第11章 第九夜
シロ「•••いなくなった?」
?「あぁ。」
街の中の 廃ビルで、2人は言葉を交わしていた。
シロ「•••いなくなった、かぁ。」
形の良い顎に 細い指をかけ、シロは 思案顔でうつむいた。
シロ「•••••そういうこと。」
やがて、納得したように顔を上げて、彼女は 窓枠に腰をかけた。
白い髪が 風をはらんで フワリと揺れる。
シロ「•••••甘いね、カイト。」
その呟きは、風にかき消され 誰の耳にも入ることはなかった。
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