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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第4章 第三夜


「あッぐえ、がは•••••」


シン「ッ!これは•••」


俺は それ を見たとき、自分の目を疑った。


そこには、3人の男と1人の少女、そして 1人の少年がいた。


そこまでなら なんの不思議もない。

だが、3人の男のうち 2人は 地面に横たわり、もう1人は、少年に 踏まれていた。

『いいか、二度と こんなふざけた真似すんな。次は 手加減しねぇからな。』


「は•••はいぃ•••」


少年は、その返事を聞くと 少女に向かって 手を差し出した。


『大丈夫?』

不意に顔を覗き込まれた少女の頬が赤く染まる。


『もう 心配ないから、家にかえるといい。こいつらには 俺から しっかり言い聞かせるからさ。』


少年が ねっ? と微笑むと、少女はコクリと頷き パタパタと 走り去った。


『さぁて、てめぇら•••」



男「「「ビクッ」」」



『消えろ、目障りだ。』



彼が そう言うと、一瞬ポカンとした後、男たちはドタドタと逃げていった。それこそ、一目散に 脇目も振らず、蜘蛛の子を散らすように••••••


シン「おまえは•••••」

ふんッと鼻を鳴らす少年に、つい、言葉をもらすと、


『まだ仲間がいるのか•••••戦るの?』


彼は ゆっくりと俺たちを見た。


その目は•••••





赤く染まっていた。
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