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【呪術廻戦】愛され少女は特級呪霊

第1章 孤独な蠱毒


〜 七海 視点 〜


仕事を辞め、脱サラとなってから此方の呪術師の方へと戻って来たが、
訛っていた身体もまた実戦での経験によって元に戻る。
いや、呪術師をコキ使うあの人によって強制的とも呼ばれる、労働を強いられてる為に無理ない。

同じクソなら…と考えていたが、
耐性があるとは言えど、面倒な事ばかり押し付けられる。

゙ 七海〜。蠱毒って知ってる? ゙

゙ 知ってますよ。中国の有名な呪術でしょ ゙

三日前に五条さんに呼ばれた為に、
任務終わりに報告書を渡すのに兼ねて会いに行けば、
仕事内容ではなく、突然と別の事を問いかけて来た。
この人がよく話を逸らす事なんてよくある為に、聞き流す程度にしていようと思っていた。

蠱毒とは、中国や奈良時代にも実際に行われた呪術。

壺に入れた毒虫を御互いに争わせ、最後に残った一匹の毒を使い、料理や飲料物に混ぜ人に危害を加えるというもの。

比較的に有名な呪術である為に、知らない方が可笑しいと思うのだが、彼は正解とばかりに笑った。

゙ そう、その蠱毒って今じゃ、両面宿儺の指のように、特級呪物なわけ。他の呪霊を喰らってくれるから…。
でも、最近その封印が弱まって、
蠱毒を置いてた辺りで、原因不明の病が流行ってるらしいんだよね。まぁ、漏れた毒(呪い)によるものだろうけど。
だからさー、ちょっと見に行って来て? ゙

京都側に任せれば良いのに…そう言いかけた言葉をぐっと飲み込んでから自宅に戻り、
簡単に荷物を纏めてから、直ぐに東京を出た。

向かった先は、現奈良県奈良市にある中高一貫校。

「 現在、学校は閉鎖中らしいです 」

「 でしょうね。帳は任せます。私は早々に仕事を終わらせたいので…此処で待っていてください 」

「 あ、はい… 」

特級呪物が呪霊と化したと言う割に、
派遣したのは一級呪術師と補助監督程度。
まぁ、あの人らしいと思う。

腕時計を見れば16時30分。
17時迄には終わりたいと思い、帳を任せ中へと入る。







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