第3章 Empty House
パタパタと
慌ただしく去っていく
後ろ姿を目で見送る。
PLAYERは部屋の中へ入った。
茜色の絨毯が敷かれた、
小ぢんまりとした部屋だった。
カゴに、オモチャが積んである。
シンバルを鳴らす恐竜、
ワニのぬいぐるみ、
トロンボーンを吹く骸骨。
*オモチャがたくさん!
全く興味をそそられない。
戸棚の上には、
空っぽの写真立てが飾られていた。
透明のシートが、光を反射して
PLAYERの顔を映し込む。
シンプルなフォトフレームは
埃被っていた。
宝箱を発見した。
何が入っているのだろう。
少し、緊張しながら
丸い蓋を開ける。
中には、色んなサイズの靴が
詰まっていた。