第5章 Bravery
引き返して、別の道を進んだ。
時々、靴底に氷が貼りついたり
滑りかけたりしながら
PLAYERは森の小道を歩く。
その途中で、何やら話し込んでいる
スケルトン二体を見つけた。
*そしたらさ、アンダインがさ……。
パピルスが、話を止めて
こちらを振り返った。
つられて、サンズも振り返る。
見つかった!
PLAYERは硬直して、
その場から動けなくなった。
パピルスは再び、何事も無かったように
サンズと向き直った。
サンズもパピルスと向き合う。
パピルスは素早く
こちらを振り返った。
サンズも遅れて、振り返った。
振り返ったり、向き直ったり、
振り返ったり、向き直ったり、
クルクルクル体の向きを変えまくる。
やがてふたりは高速回転し始めた。
クルクルクルクルクルクル。
パピルスは、PLAYERに背を向けて
屈み込むと、隣のサンズに
小声で問い掛けた。
*兄ちゃん!
あ、あ、あ、あ……!
あれって……!
*ひょっとしてッ!
ニンゲン?
パピルスとサンズは、もう一度
此方へ振り返った。
彼らの視線は、
PLAYERと、その背後の小岩に
向けられている。
*んー……。
*いや。
あれは 岩 だ。
サンズのあまりにも雑な誤魔化しに
パピルスは乗っかった。
*なんだ。