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呪術廻戦_名前を呼ぶただそれだけで。

第17章 愛にかわる苦しみと離別


高専に着くと、空気は今までに感じたことがないほど殺伐としていた。一体どうなってしまったのか…。

ここに来るまでに呪霊を払ったりして体力を休めるためにも、一度身を潜められる場所をこの近辺で確保したい…。少し頭の中を整理して、現状を理解しつつ誰を頼るべきなのかも見極める必要がある。

上層部が知らない高専の場所…。一つしか思い当たらない。

そう、死亡したはずの虎杖悠仁が匿われ修行を行っていた例の地下室。五条悟が残したもののうち一つだ。

すっかり人が少なくなってしまった高専は、案外室内に入ると警備は雑で、すんなりそこまで辿り着くことができた。

床板を外し、地下へと足を進める。
…静かだ。
誰もいない部屋に少しだけ安堵し、かつての悠仁くんが映画を見ていたソファに腰掛けてゆっくり目を閉じた。
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