第5章 小さな再開
あの子は気づいてないかもだけど私は一目見て分かった。見かけたのは少し前の話だけどこの間よりなんかかっこよくなってる(気がする…)「すみません。息子さんの名前教えてください!」その子のお母さんに名前を聞く。「ん?息子の名前?いいわよ。”御幸 一也(みゆき かずや)”だよ。もしかして知り合いだったりする?」
どう答えたらいいんだろう?少し考えて私は「この間近くの公園で一也君が1人で壁当てしてるのを見て…それでかっこよかったから。その…野球をしてみたくなって…近所のこのチームに入ったんです」と正直に言った。「え?そうだったのね。息子がかっこいいねぇ。初めて言われたなぁ」「凄くもの凄くかっこよかったですっ*☆ヽ(*'∀'*)/☆」「ありがとうね」いいことをしたわけでもないのに照れてしまう。そんなやり取りを一也君のお母さんとしているとアップからみんな帰ってきた。