【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第44章 Back to December ☆
赤井さんは、戸惑ったような顔をしたけど、考えるより先に、言葉をこぼした。
「怖いんだよ」
「え…」
「お前が、こうして戻ってきてくれたのが嬉しくて、未だに夢じゃないかとたまに思うこともある。
一度別れを選んだはずなのに、今の俺は…お前が俺のそばから離れる日がまた来るんじゃないかと思うと…怖いんだよ…」
「赤井さん…」
「サラ…頼むから、俺の前からいなくならないでくれ…一生、俺の隣にいてくれ…」
「いるよ…?」
「…お前がいないと、息ができなくて死んでしまう。
生きていけないんだ。」
そう言ってわたしを抱きしめながら、赤井さんは肩を震わせた。
あの観覧車で、別れを決めたのは赤井さんだったのに、きっとわたし以上に傷付いたんだね。
自分の心をズタズタにしながら、別れの言葉を放った。
どれだけ、痛かったの…
苦しかったの…
わたしは大きな彼の身体を精一杯抱きしめた。
「秀一…」
彼の名前を呼ぶと、愛しさが溢れてくる。
「…っ…」
赤井さんは、わたしをぎゅっと抱きしめたままわたしの髪に顔を埋めた。
「どうしようもなく…好きなんだ…お前のことが。
好きすぎて、怖い」
「わたしは…絶対いなくならないよ」
「サラ…」
「一生、そばにいるから…」
そう伝えると、赤井さんはゆっくりとわたしの唇を奪った。
そして、そのままそばにあったベッドの上に優しくわたしを寝かせた。