【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第44章 Back to December ☆
「お腹いっぱいー!」
レストランを出て、たくさん食べたお腹をさすりながら駐車場へ向かうため、ホテルの出口へ歩こうとした時、赤井さんがわたしの手を引いた。
「着いてこい」
「?どこ行くの?」
そう言って、エレベーターに乗り込むと上へ上へと上がって行く。
言われるがまま着いて行った場所は、あのキュラソーとの大観覧車での闘いの後、連れてきてくれた部屋だった。
「今日はここに泊まるから」
「え…ほんとに?」
「あぁ。あの日をやり直すなら、そうしたいと決めていた」
赤井さんはそう言いながら、部屋に入るなりわたしの唇を奪った。
「サラ…」
「あか…っん…」
突然のキスに驚く暇もないまま、赤井さんはわたしの口内に舌を侵入させた。
深い口付けの後、赤井さんはわたしの目をじっと見ながら言った。
「サラ…あの日は本当に、すまなかった」
「もう…謝らないでよ…十分だよ」
「いや。何度でも、謝りたいんだ…」
そう言いながら、赤井さんはわたしを抱きしめた。
ぎゅ…と、骨が軋むぐらい強い力で
「赤井さん…赤井さんは、いつもわたしのこと必死に守ろうとしてくれるけど、わたしだって赤井さんを守りたいんだよ?」
「え…」
「だから、今日色々話してくれたみたいに、もっとわたしに赤井さんのこと教えてほしい。
…強い赤井さんだけじゃなくて、弱い部分もたくさん見せて欲しい」
「そんなもの、見せたくない…」
そう言って目を逸らそうとする赤井さんの瞳を目で追いかけて、またじっと見つめた。