• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第41章 Lover




空港に着いた。


「さて。どうやって探そう。セリーナさんを」

「…お前、ノープランにも程があるぞ」

「赤井さん頭いいんでしょ?
大勢の中からセリーナさん見つける方法考えて!」


赤井さんはわたしを見て呆れてため息をつくと、空港のディスプレイに表示されている時刻表を見た。


「ワシントンD.C.行きは…一本もう出ているな。
次はあと1時間後、その次はあと4時間後か…」

「じゃあ、保安検査場の前で待ち伏せよう!」

「…すでに出てる便で飛び立っている可能性あるがな…」

「う…」

「それに、次の便は1時間後だし、もう保安検査場通過している可能性も…」


赤井さんの頭の回転は早すぎて、わたしの頭が全然ついていかないことを自覚させられる。
もしかして、今日セリーナさんに会える確率、ものすごく低い…!?


「そのときは、大人しく諦めるよ…」

「最長4時間、保安検査場の前で待つのか…気が遠くなるな」


赤井さんははぁーっとため息をつきながらも、わたしの頭をぽんぽんと撫でて手を引いた。

口では気怠そうにしていても、こうやっていつもわたしに付き合ってくれる。

わたしたちは、保安検査場前のベンチで待つことにした。


ベンチに座ると、赤井さんが肩に腕を回してわたしを抱き寄せた。


「ちょ…みんな見てるよ」

「無理矢理連れてこられたんだ。
これぐらい許せ」


そう言ってわたしの頬にキスをする。
赤井さんが暇な時の癖だ。


そのまま1時間経って、2本目のワシントン行きの便が出た。
これは確実に4時間コース確定だ。


「お前、暇じゃないのか?」

「んー。赤井さんといると何故か時間進むの早いの」

「それは俺もそうだが」

「なんかゲームする?スマホのオセロゲームとか」

「暇つぶしにはなるか」


あと4時間以内にセリーナさんが来ますように。
そう思いながら、今か今かと待っていた。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp