【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
赤井side
「セリーナさんより、ジョディさんより、わたしが秀一の1番だもん…」
イク瞬間、サラはそう言って俺にしがみついた。
まるで、自分に言い聞かせるように。
俺はゆっくりサラから身体を離すと、サラの額にキスをしながら言った。
「お前が1番だ。今までも、そしてこれからも。」
サラはじわりと目に涙を浮かべながら笑った。
たったこれだけで、お前は嬉しそうに笑うんだな。
はあはあと荒くなった息を整えながら、ぐったりしているサラの身体を抱きしめた。
「…シャワー浴びるか?一緒に」
「…やだ。身体洗ってるの見られるの、恥ずかしい」
「何を今更。
酔っ払ったとき、俺がお前の身体を洗ってやったのを忘れたか?」
「えっ!なにそれ!?」
そうだった…サラはあの日のことは覚えていないのか… (*短編集7章)
「…やっぱりいい。
ほら、シャワー浴びてこいよ」
そう言ってサラの髪を撫でてやると、サラはぎゅっとしがみつきながら言う。
「…シャワーからあがったら、ギュッてして寝てくれる?」
「あぁ。朝まで抱きしめて寝るから」
サラはホッとしたように笑ってシャワー室へパタパタと駆けて行った。
俺はボクサーとデニムだけ履き直すと、バルコニーに出てタバコを吸った。
明日からサラの警護を強化しなければ。
毎日バイトの送り迎えをして、ゴミ出しも俺がやろう。
そうしないと、またいつサラが危険な目に遭うんじゃないかと不安だ。
それにしても、セリーナはあんなことをするやつじゃなかったんだがな。
俺のせいだな…
俺は、セリーナを利用していたのかもしれない。
父の死の真相を探るために、どうしてもFBIに入局したかった。
そのためなら、どんな手段でも余す所なく使った。
その中の一つの手段が、セリーナだった。
自業自得だ。
だがサラにとっては完全なとばっちりだ。
2度目はない。
俺が必ず、あいつを守ってやる。